みなさんは普段Bluetoothデバイスを使っていますか?
恐らく多くの人は何気なくBluetooth対応のデバイスを使用していると思います。iPhoneで言えばイヤホンが代表的ですね。それ以外にもiPadの場合にはキーボードもBluetooth通信を使用していると思います。
このように最近ではBluetooth通信を使ったデバイスが多く使用されていますが、Bluetoothの規格(バージョン)ごとの特徴を知らずに使用されている人も多いとおもいますので、今回はiPhoneから見たBluetoothの規格ごとの特徴をご紹介します。
そもそもBluetoothとは?
Bluetoothとは、短距離での通信を想定した通信方法で、主に携帯端末の通信方法として使用されています。使用周波数が2.45GHz帯で最高で24Mbpsの通信を行うことができます(Ver3.0以降)。
難しく説明するともっと難しい説明になってしまいますが、iPhoneだけで説明すると「近くにあるものと通信するときに使用する通信方法」といった感覚で大丈夫だと思います。
iPhoneではイヤホンなどの音楽データの送受信や、iPhone同士でのデータ交換(写真やメモ帳)をするときに使用されます。また、場合によってはBluetooth経由でテザリングを行うこともあります。
- Bluetooth機能を紹介した記事
- 音楽再生にオススメのBluetooth機能!
- AirDropを使ってデータの交換!
Bluetooth規格一覧
規格(Ver) | 特徴 |
---|---|
1.1 | 基本バージョン (現状ほぼ不使用) |
1.2 | 無線LANとの干渉対策がされている (現状ほぼ不使用) |
2.0 | 1.2と比べて約3倍(3Mbps)の通信速度を可能にした (現状ほぼ不使用) |
2.1 | 省電力モードが追加され、デバイスの電池消耗が減った (現状ほぼ不使用) |
3.0 | 2.0と比べて約8倍(24Mbps)の通信速度を可能にした (現状でも使用されている) |
4.0 | まったく新しい規格。転送速度1Mbpsで、3.0以前との互換性がない。大幅な省電力に対応。 (現状でよく使用される) |
4.1 | 直接インターネット接続が可能。自動再接続が可能。ハブ機能(同時に別端末との接続)が可能。 (現状でよく使用される) |
4.2 | 4.1よりも高速でセキュリティも強化された (現状でよく使用される) |
5.0 | 通信速度2倍、通信範囲4倍 (まだそこまで普及していない) |
簡単に表にまとめるとこのような感じになります。iPhoneで使用される規格としては、メインが4.0~4.2で、古い商品では3.0のものがたまにあるといった感じです。2016年に発表された5.0規格に対応した商品は現在(2017年5月)ではあまり普及していないようです。
基本的にiPhoneを使用している場合には、Bluetoothの規格やプロファイルなどを気にしなくても、使用する商品に「iOS対応」などといった文字があればほとんどの場合使用可能です。
しかし、場合によってはBluetoothの規格をしっかりと確認しなくてはならない場面があるので注意が必要です。
4.1以降は目新しい機能が追加されている
現在では販売されている商品のほとんどが4.0以降のBluetooth規格に対応しています。4.0以降のBluetooth規格では様々なプロファイルが用意されているので、3.0以前にはなかった新しい機能(通信)を行うことができるようになっています。
しかし、4.1で更なる新機能が追加されているので、このような機能がほしい場合には4.1以降の規格に対応している商品を選ぶようにしましょう。
待受接続(同時に2台接続)
音楽用の端末と通話用の端末を別で使用している場合(iPodや使わなくなったiPhoneを音楽端末として使用するなど)には、1台しか接続できないため、音楽再生中には着信をイヤホンでキャッチすることができません。そのような使い方をする場合には4.1以降のBluetooth規格を搭載しているモデルを選ぶようにしましょう。
自動再接続
一度ペアリングを済ませた端末同士であれば、電源が入った状態で有効範囲内にデバイス同士が確認された時に自動で再接続される。
対応していない規格のデバイスの場合に接続が必要になる。
とにかく今は4.0以降に対応した商品を買っておこう
今後5.0規格がもっと普及してきた場合にはできる限り5.0規格の商品を買っておくほうがいいと思いますが、現状では4.0以降の規格であればさほど問題はないと思います。
特にAppleWatchとも併用して使うような場合には4.1や4.2といったもっと新しい規格に対応している商品のほうがよいでしょう。
3.0以前の規格の場合には、端末から電池残量の確認ができないほか、今後のアップデートや新しい端末などで使用できなくなる可能性があります。本来3.0と4.0以降では互換性がないのですが、現状では互換性があるように作られている(どちらの規格にも対応したつくりになっている)ので使用できている状況です。
特別な理由がない限りは、最新規格ではなくても4.0以降を選んでおくのが無難だと思います。
まとめ
通信規格について調べるととても奥が深く、僕のような素人が呼んでもほとんど理解できないというのが欠点ですね。ただ、Bluetooth規格に関してはネット上でもかなりわかりやすく記事にしている人が多いので、興味のある人は一度調べてみるのも楽しいかも知れません。
Bluetooth規格は世界基準で用いられている通信規格なので、今後もiPhoneからなくなることはまずないと思います。逆に言えば、3.0以前のような古い規格には今後対応しなくなるといったこともありえると思います。
Bluetooth規格に限らず、iPhoneユーザーである以上は世界の流行に流されてしまうのは仕方のないことなのかもしれません。今はとにかく4.0以降のBluetoothを推奨します。