Quick Typeとは?
iOS8からすべてのiPhoneに実装されたQuick Typeが、今回のiOS10でさらに進化を遂げました。
これにより、iPhoneで使用できるメッセージアプリがさらに快適に使用できるようになったようです。今回のアップデートでは、基本的に「メッセージ」アプリの中だけでの機能ですが、今後さまざまなAppで使用できるようになるのもそう遠くはないと思います。
iOS10のその他の機能については【新機能満載!進化したiOS10をご紹介!】にまとめてありますので、よかったらチェックしてみてください。
さらに便利になった予測変換
従来の予測変換機能は、自分が打った文字に対する予測変換でした。
しかし、iOS10のQuick Typeでは、受け取ったメッセージに対する予測変換機能を持っています。誰かから、「電話番号おしえて」というメッセージを受け取ると、返信の予測変換に自分の電話番号が表示されるようになります。自分以外のほかの人の連絡先を聞かれたときにも、自分の連絡先の中から参照して、候補になる人を予測変換で出せてくれるようにっています。
電話番号だけでなく、位置情報との連動もしているようです。これはSiriの学習機能を利用しているので、普段からSiriを活用している人ほど、高度な予測変換をしてくれるようになるかも知れません。
Siriの開放でさらに高性能になる
このQuick Typeの予測変換にはSiriの学習機能が使われているとのことなので、今回Siriのサードパーティーの開放により、もっと高性能な予測変換ができるようになるのでは?
現状では、自分の連絡先や位置情報などの、Apple純正のアプリで手に入る情報だけを参照していますが、LINEのIDや、FacebookページのURLなど、うまく活用することでもっと便利にメッセージを楽しむことができますね。
ただ少し心配なのが、メッセージ機能にそこまでたくさんの予測変換が出てきてしまうと、情報の漏洩など、セキュリティ面での不安も出てきます。しっかりとセキュリティ対策をしておく必要がありそうですね。
ニューラルネットワークの使用
ニューラルネットワークと呼ばれる、人間の神経回路によく似たコンピュータの情報処理を利用することで、最近利用したカレンダーや現在地情報などを予測変換に出してくれるようになります。
たとえば、カレンダーで今日の予定を入力した後に、メッセージで「今日は・・・」と入力したときに、先ほど入力した情報が予測変換で出るようになります。現状では対応している情報がまだまだ少ないようですが、これに関しても、Siriのサードパーティーの開放によってどこまで進化していくのか見ものですね。
たとえばゲームアプリとの連動で、マルチプレイをもっと気軽に楽しむことができるようになるかも知れません。
まとめ
iOS10におけるQuick Typeの更新内容はまだほかにもありますが、iphoneMAXとして今後に期待できるのはこの予測変換機能だと思い今回の記事を書いてみました。現状では使用できるアプリと、予測変換に対応した情報が少ないので、そこまで便利に感じる人も少ないのかも知れませんが、今後の発展がとても楽しみな機能です。
とくに相手との文脈を考えて予測変換してくれるようになったので、今後自分で一切の入力をすることなくメッセージの返信ができるようになるかも知れません・・・。